2010年05月21日
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すべての道は品川に通じる・品川論

Written By: 川俣 晶連絡先

 この私が品川に興味を持つとは。

 しかも、「つまり、すべての道は品川に通じていたのです。」などという文章を書いていた私が今頃気づくとは。

 ちなみに、下流で名前が変わりますが、ここでは渋谷川と北沢川の名前で統一します。

河川的な品川解釈 §

 品川とは昔からある土地です。日比谷のように入り江を埋め立てた土地ではありません。もちろん、海側には埋め立てたれた土地もありますが。ということは、自然の起伏があります。では、そこに注目すると何が見えてくるのか。

 つまり、品川とは渋谷川と北沢川に挟まれた場所です。従って、渋谷川に沿っても北沢川に沿っても必然的に品川付近に出ます。水が豊富に使えて海沿いでもあり、交易にも有利な豊かな場所だったと思われます。

この解釈で解ける謎 §

  • 玉電天現寺線は、都心を目指すにしては南に行きすぎている感じだが、品川を目指したとすれば辻褄が合う
  • 品川用水のような、はるかに遠く縁が無さそうな地名の入った水路があること。地形的に水路を引くと品川付近に出るのが自然
  • 品川を目指していない甲州街道沿いの下高井戸はこの文化圏に入らないが、おそらく下高井戸駅がある松原はこの文化圏に属していて、屈折している

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